08/01/15 10:30:51
ところどころ大幅に省略しましたが、それでも長文です。ソース全文は
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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2007年の自動車産業におけるトップニュースの1つにトヨタ自動車が安全性の問題を理由に、
次世代技術として注目されるリチウムイオン電池のハイブリッド車搭載を少なくとも2年
遅らせるという苦渋の決断をしたことが挙げられる。
それと並んで大きなニュースだったのが、米ゼネラル・モーターズ(GM)が現在、開発中の
ハイブリッド車に日本製リチウムイオン電池の採用を見送ったことだ。
GMはその代わり米国製もしくは韓国製のリチウムイオン電池を搭載し、フル充電で10マイル
(約16キロ)電気走行ができる「プラグインハイブリッド」を早ければ2009年までに投入する
という。
そして40マイル(約64キロ)の電気走行が可能なプラグインハイブリッドを2010年までに
投入するという。
■リチウムイオン電池搭載でGMがトヨタに先んじる可能性
この2つの決定は何を意味するのか。
トヨタにとってリチウムイオン電池の導入遅延は、ハイブリッド戦略でトップを独走してきた
その地位が脅かされていることを意味する。トヨタがもたつく間に、ハイブリッドの技術開発に
力を入れ始めた GMがリチウムイオン電池の導入では先を越す可能性が出てきたからだ。
リチウムイオン電池は、小型でも高出力を発揮できるのが特徴だ。この高エネルギー密度を誇る
電池の先駆的な研究は、もともとそのほとんどが欧米で行われてきた。欧米に後れを取っていた
にもかかわらず、日本がリチウムイオン電池市場で世界トップの座を築けたのは、研究室で
開発された欧米の技術の実用化にいち早く着手したからだ。
おかげで今や世界で販売される携帯電話やノートパソコン向けのリチウムイオン電池は
日本製コバルト酸リチウムイオン電池が圧倒的なシェアを誇る。
ところが、トヨタがリチウムイオン電池の次世代ハイブリッド車への搭載を延ばしたことで、
この構造に変化が生じ始めていることが明かとなった。きっかけは、2006年から2007年に
かけてノートパソコンや携帯電話用のリチウムイオン電池が大量にリコールされたことにある。
確かに、現在リチウムイオン電池の主流となっているコバルト酸リチウムイオン電池は
オーバーヒートしやすく、電池の中に不純物が入っていたり、事故で電池自体がつぶれたり
すると、ショートして「熱暴走」と呼ばれる爆発につながる危険があることが分かっている。
-続きます-