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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)
米国時間2007年12月20日更新 「Does Japan Need the iPhone?」
「iPod(アイポッド)」は日本でバカ売れだ。ならば「iPhone(アイフォン)」だって
歓迎されないはずがない--。
米アップル(AAPL、本社:カリフォルニア州クパチーノ)のアイポッドが日本で収めた成功を
考えれば、同じ遺伝子を持つハイテク携帯電話、アイフォンも大ヒットするだろうと考えたくなる
のも無理はない。
なにしろ、アイポッドは日本の携帯メディアプレーヤー市場で約50%のシェアを占めている
(市場調査会社BCN<本社:東京>の調べ)。センスが良くて、カッコいい、なおかつ使いやすい
携帯機器のメーカーという、アップルが入念に築き上げた企業イメージも有利に働くに違いない。
■日本のユーザーはさほど驚かない
だが2008年に世界で最も進化した日本の携帯電話市場に参入すれば、9800万人ものユーザーを
満足させるのは一筋縄ではいかないことが分かるだろう。例えば、ほかの国と違って日本の
ユーザーはアイフォンのハイテク機能にさほど驚くことはないだろう。
国内の大手携帯端末メーカー10社は、既に10機種以上の端末を投入している。一般に価格は
数百ドルで、電子メールの送受信、インターネットの閲覧、動画撮影もできるカメラ、
テレビ番組の視聴といった機能を備えている。位置情報が得られるGPS(全地球測位システム)
機能は大半の機種に搭載されており、クレジットカードや通勤定期を兼ねたり、指紋認証や
顔認識で個人データを保護したりするものもある。
またアイフォンの現行機種は、日本の先進3G(第3世代)ネットワークでは使えない。
スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)率いるアップル経営陣が来年新たにアイフォンの
高速3G対応機種を発売するとの噂もある。だがそれで日本の消費者が満足するかといえば、
アナリストは懐疑的だ。
アイフォンの現行機種の特長は、3.5インチのタッチパネルのほか、米グーグル(GOOG)の
動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」や地図サービス「Google Map(グーグル
マップ)」といったオンラインアプリケーションに接続できる点のみ。ほかの機能は既存の
端末とさほど変わらない。
■ジョブズ氏と中村雅夫NTTドコモ社長が会談、その中身は?
日本の端末の方がアイフォンよりも技術的に優れており、アイフォンの一部機能は必ずしも
有用とは言えない。例えば、無線LAN(構内情報通信網)の標準規格である「WiFi
(ワイファイ)」によるネットワーク接続機能は大して役に立たない。ワイファイを利用できる
ホットスポット(短距離の高速無線LAN接続サービス)を提供している店は国内にほとんど
ないからだ。
続きます。ソースは
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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