08/01/04 17:24:41
NHKは早ければ08年度後半から、合成音声によるラジオ番組の放送を始める。
過去の番組の録音データを利用し、どんな文章でも自然な音声を合成できる技術を
開発。まずはラジオ第2放送の「株式市況」に導入する方針で、合成音声が主役の
ラジオ番組は「全国放送では初めてではないか」としている。
合成音声はすでに駅の案内アナウンスなどで使われているが、必要な単語や短文を
あらかじめ録音しておくものが多く、伝えられる内容や自然さに限界があった。
高品質な音声合成技術を追求してきたNHKの放送技術研究所(東京都世田谷区)は
最近、「音のつながり」を過去の録音データから検索し、任意の入力文章がなめらかに
聞こえる音声を合成するシステムを開発。平日夕に放送される45分間の株式市況に
活用する。
冒頭1分の概況は記者の書いた原稿をアナウンサーが読むが、残りの時間は
入電した株価データから自動作成される原稿を機械が読む。
現在担当している瀬田光彦アナウンサーの助言も受け、アクセント、テンポなどが
できる限り自然になるようにした。放送時間内にちょうど収まるよう、読む速度も
自動調整される仕組みだ。
瀬田アナウンサーは「株式市況は正確な読みと明瞭(めいりょう)な発声が必要。
アナウンサーの基本を鍛えるにはよい機会だが、合成音声に代わることで、
アナウンサーがより多くの分野の仕事ができるようになるのはよいことだと思う」
という。
NHKは番組製作の効率化のほか、目の不自由な人向けに地震情報の字幕を自動的に
読み上げるサービスなどへの応用を目指しており、やはり第2放送の「気象通報」への
導入も検討している。
ソースは
URLリンク(www.asahi.com)