08/01/02 07:41:04
■最終的に県が判断
小林眞八戸市長は本紙に「専門家による議論によって、ある程度の方向性が示されたと聞いている」
と、八戸へ流れ始めた追い風に手応えを語った。一方、これまでヘリの必要性を協議してきた
「県救急・災害医療対策協議会」の委員は「突然、方向性が変わった。何があったのか。財務省の
予算も、空から降ってきた不思議な予算だ」と違和感を口にした。
昨年秋まで露骨に八戸配備への不快感を見せてきた県関係者は、県病の救命救急センターの
体制の弱さを認め「ヘリの飛行速度から言って、県病でなくとも八戸が基地病院でも構わない
のだが」と語るようになった。県議会でも11月の定例会でヘリ早期運航、とりわけ八戸暫定運航論が
叫ばれるようになった。季節別運航論も残っている。
政治、県民感情、大学の思惑などが絡み合い風向きが刻々と変わるドクターヘリ論議。
県関係者は「今後、議論は完全な合意に至らないかもしれないが、最終的には県の判断になる」と
話した。