07/12/29 00:03:20
来年度予算審議で争点となるのが道路特定財源の議論です。
高騰するガソリン代を巡り、本来より高く設定してある暫定税率の廃止を決め、
国民からの支持獲得を狙う民主党ですが、党内は一枚岩ではないようです。
「党として暫定税率は廃止する。ガソリンで(1リットルあたり)25円、軽油で17円、
4月になると自動的に下がります」(民主党・小沢代表)
「道路特定財源の中で揮発油税ですね」(支援者)
「非常に皆さん迷惑している」(支援者)
27日、熊本を訪れた小沢代表。支援者との意見交換で話題になったのは、高騰するガソリン代についてでした。
民主党は今週、道路整備などに限定されている道路特定財源を自由に使えるよう、一般財源化し、
ガソリン代に含まれる揮発油税などに本来より上乗せされている暫定税率をすべて廃止する税制改正大綱を決めました。
「いよいよ自民党と対決する政策になるだろうと」(民主党税制調査会・藤井裕久会長)
民主党の狙いは、暫定税率の維持を打ち出した政府与党を揺さぶることにあります。
「ガソリン価格の値下げで世論は味方する」。国民の支持を背景に野党が多数を占める参議院で反対を貫いて、
来年4月1日には暫定税率の期限切れに追い込もうというシナリオです。しかし、党内は一枚岩ではありません。
「それをやって本当に地方に必要な道路が確保できますかと」(民主党・川上義博参院議員)
「小沢代表がこうだと言われたら、ものを言うなということですよ。こんなばかなことはないですよ」
(民主党・大江康弘参院議員)
民主党の税制改正大綱では「道路整備事業の水準は維持する」としていますが、
財源が示されていないなどとして、大江康弘参議院議員らが反発。
大江氏は党内の反対派37人の署名を集めたといいます。
「わが党(民主党)は悲しいかな、目先の原油高でのガソリンの高騰における対処、まさに衆院選対策だ」
(民主党・大江康弘参院議員)
大江議員は27日、和歌山県で開かれた暫定税率の延長を求める決起大会に自民党議員らとともに出席し、
党の方針に反して政府与党案に賛成する姿勢すら滲ませました。
「(大江議員は)勇気を持ってこの大会に出席なさった。公明党と自民党合わせて心から敬意を表したい」
(自民党・二階俊博総務会長)
解散総選挙をにらみ、道路特定財源で一気に攻勢をかけたい民主党ですが、
国民新党も暫定税率の延長に賛成しており、党内、そして野党内でも同一歩調が取れていないのが現状です。
ソース
URLリンク(news.tbs.co.jp)