07/12/27 12:55:03
全国でダチョウを飼育する建設業者が増えている。日本オーストリッチ協議会(東京)に
よると、北海道-沖縄の推計450カ所以上で飼われ、その7割近くが建設業者が副業に
始めたものとみられている。
■背景に公共事業減
ブームの背景を協議会の豊原弘晶事務局長は「国や地方が財政難で公共工事が減り、
副業としてチャレンジする例が多い」と説明。建設業者は、ダチョウのおりに転用できる
建設資材の金属パイプがあり、組み立てもお手のもので、参入しやすいという。
地域の名所になりつつある建設会社がある。山形県村山市の建設会社、中里工業。
約3ヘクタールの敷地に「しろとりだちょう村」を開設し、7-8月の週末には1日平均の
来場者数が100人を超した。
巨大な卵を使ったアイスクリーム、肉を加工したサラミ、皮で作る財布などを県内外の
イベントや道の駅などで販売し、今やこの地の特産品だ。
中里安夫社長(65)とダチョウの出会いは5年前。公共事業が激減し経営が低迷していたころ
だ。当時話題になっていた牛海綿状脳症(BSE)を伝える新聞にあった「これからはダチョウの
肉」という記事を読み、挑戦を考えた。
10羽のひなを入手し、えさはせんべいや野菜を与え試行錯誤で育てた。今では35羽を飼育
する中里社長は「ダチョウはおとなしいし、気候の変化に強く、飼うのは簡単。寂しがり屋で
逃げようとしないんですよ」と説明する。
■課題は認知度アップ
建設業者の飼育熱の高まりを自治体が注目し始めた。山形県朝日町は、閉校になった県立高校の
敷地を放牧地として町内の建設会社に無償貸与。地元特産のリンゴで育ったダチョウ肉を
「アップル路鳥(じどり)」としてPRもする。地域おこしにつながると期待するからだ。
しかし、ダチョウ飼育がビジネスとして成立するかどうかでは、「鶏や牛のように、広く
消費者からダチョウが食材として認知される必要がある」(農林水産省食肉鶏卵課)という
指摘もある。
認知度不足は協議会側も意識しており、都内の有名料理店や全国の居酒屋、ホテルに売り込みを
図り、協議会員が経営する栃木県那須塩原市のダチョウ料理専門店も「肉は軟らかくて
低カロリー。鉄分やミネラルも豊富」とPRに懸命だ。
さらに全国チェーンの外食店やスーパーから肉の引き合いが相次ぐのに、生産量が確保できず
取引を断る現実も。協議会は「まとまった生産量と流通ルートの確保が必要。そうなれば
ダチョウ肉はもっとポピュラーになる」とみている。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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“飼育しているダチョウにえさの白菜を与える中里安夫社長”という画像は
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