07/12/26 00:26:24
先端技術を持つ新興企業向け新市場「NEO(ネオ)」に上場した
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC、愛知県蒲郡市)は、
赤字が続く業績を早ければ2011年3月期にも黒字転換させる計画を明らかにした。
自家培養の表皮や軟骨、角膜上皮といった再生医療製品が業績に寄与するためで、
小澤洋介社長=写真=は「一日も早く黒字化させたい」と意気込んでいる。
同社の主力製品となる自家培養表皮「ジェイス」は、07年10月に厚生労働省から
体の30%以上をやけどした重症熱傷患者を対象に製造認証を取得。
突発的な事故などによる重症熱傷患者に備えるため、08年1月中にも救急病院などの
関係医療機関へジェイスを納入する計画だ。
また、大きな収益源として成長が期待される自家培養軟骨の研究・開発も急ピッチで進んでいる。
自家培養軟骨は外傷性軟骨欠損症や変形性関節症などに適用される軟骨で、
07年3月に治験終了届書を提出。
次の段階となる製造(販売)承認は、「現在、申請を準備している」(小澤社長)ところで、
08年中にも提出する予定だ。
さらに、第3の柱に向け研究を進めている自家用培養角膜上皮は前臨床試験を終了し、
07年5月に確認申請を提出。徐々に収益基盤の確立が進んでいる。
しかし、08年3月期以降も業績は、当面苦しい状況が続きそうだ。
大きな飛躍が期待されるジェイスの販売などが増収につながるものの、
販売後の調査などの体制整備でコストがかさむほか、今後の事業拡大に向けた人員増強で人件費が増えるためだ。
08年3月期の業績は、売上高が前期比28・1%増の1億3200万円と増収を達成するものの、
営業損失は前期の9億7300万円から11億1900万円に膨らむ見込みだ。
ソース
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