07/12/16 23:35:50
九州新幹線西九州(長崎)ルートが、並行在来線の経営をJRから分離することへの沿線市町の
反対で着工できないままになっている問題で、佐賀、長崎両県とJR九州は、在来線は経営分離
せずにJRが現状通り運行し、赤字が出た場合は両県が補填(ほてん)することで合意した。
近く3者が公表する。整備新幹線の着工には、並行在来線の経営分離に対する沿線自治体の
同意が必要だが、3者合意でこれが不要になり、長崎ルート着工に向けた動きが加速しそうだ。
3者合意によると、新幹線長崎ルート開業に伴ってJRから経営分離される予定だった長崎線の
肥前山口―諫早について、JRは現在の運行ダイヤと運賃を維持する。利用客の減少で赤字が出た
場合は、両県が県内区間の距離に応じて負担する。
14日に初会合があった政府・与党整備新幹線検討委員会は、この3者合意の内容に法的な問題が
ないかを精査し、長崎ルート着工への道筋を固める方針だ。
並行在来線は、新幹線の開業によって特急などの利用客が著しく減ると見込まれる路線。
長崎ルートをめぐり、JRは収益が悪化しかねないとして在来線の経営分離を沿線自治体に
求めていた。
分離後の経営については佐賀、長崎両県が責任を持つことになっていたが、沿線の佐賀県鹿島市
と同県江北町は運行本数の減少や将来の廃線を心配し、経営分離に反対してきた。
与党などの関係者の間では、着工条件を「すべての沿線自治体の同意」から「知事同意のみ」とする
見直し論も検討されてきた。しかし、各地の整備新幹線に影響する問題だけに慎重な意見も強く、
経営分離を避ける以外に長崎ルート早期着工への打開策はないと判断した。
政府・与党は04年12月、経営分離に沿線自治体が同意することを条件に長崎ルートの
武雄温泉―諫早の着工を了承。05~07年度に予算計上されたが、執行できないまま足踏み状態が
続いている。
▽News Source asahi.com 2007年12月16日15時02分
URLリンク(www.asahi.com)
▽九州新幹線長崎ルート
URLリンク(www.pref.nagasaki.jp) 長崎県
URLリンク(www.nagasakihonsen.jp) 鹿島市
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