【建築】雪を“一石六鳥”で活用する「利雪の家」 [12/13]at BIZPLUS
【建築】雪を“一石六鳥”で活用する「利雪の家」 [12/13] - 暇つぶし2ch1: ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★
07/12/13 20:08:51
(略)
■雪を活用する「利雪の家」
近年は温暖化が進行し、厳冬、厳夏が交互に襲来するような異常気象下。こういう時節だからこそ、
冬の恵みである氷雪を真夏の冷房・貯蔵にもっと活用すべきだ。これこそ天然・自然の
“エネルギー”なのだから。

そう思っていたら、なんと『利雪しんせつ協会』なる市民団体が存在することを知った。『ゆきあかり』なる
機関紙まで発行している。本部は、さすが豪雪地帯の新潟県十日町市。「しんせつ」は「新雪」「親雪」
「深雪」「親切」「新説」‥‥などに掛けてある。遊び心も満載の市民グループだ。

会長の樋口利明氏は自らの家を新築するときに「利雪の家」にした。
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
まず125m3の半地下の貯雪槽を設置した。豪雪地帯なので、黙っていても屋根に大量の雪が降り
積もる。それが自然落下してくる。屋根の除雪も兼ねる。その雪を貯雪槽に蓄え、夏まで保存する。
暑い夏場は、その雪解け水を冷房源として活用。

それだけではない。トイレや風呂、洗車にまで用途は広い。貯水槽を設けて雨水活用をしている人も
いるが、樋口さんの雪活用は「除雪」「冷房」「用水」と一石三鳥。この辺は雪国の地の利をうまく
生かしている。

貯雪槽の雪で冷やされた冷気はパイプを通って送気され、室内天井の「送風機(エアコン)」から冷気を
室内に供給する。雪が溶けた水は「入水槽」にためられ、トイレ、洗たくなどの生活用水として使われる。
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)

■夏の冷房コストが8割削減できた
貯雪槽等システム工事にかかった費用は約450万円。冷房だけを考えれば高いと感じる向きも
あるかもしれないが、樋口さんは「水を利用し、雪を楽しみ、精神面も含めトータルでは十分採算は
とれる」と悠然。この現代版“氷室”システムで6室も冷房できる、という。

樋口さんの遊び心は、夏場に仲間を招いて開催すルホームパーティ“雪の宴”で発揮される。
なんと貯雪槽で真白い雪を囲んで涼気と談笑を楽しむ。真夏に雪で冷やした美酒を酌む。なんとも
贅沢というか風流なパーティだ。

この樋口流の雪冷房システムに自治体などが注目している。

同県、安塚町の『雪だるま物産館』は館内冷房に同じ雪冷房装置を導入した。貯雪システムは施設が
大きいほどトータルコストも少なくて済む。同館は雪冷房の導入で、夏の冷房コストが8割も削減できた。
大変な省エネ効果だ。来館者にも「自然な涼しさ」が体感できて大好評だ。十日町市内に本店を持つ
老舗そば屋『小嶋屋』も、雪室付きの製麺工場を1996年にオープン。

雪国では雪は“白魔”とも呼ばれる。雪に閉ざされる暮らしは不便で雪下ろしも大変だ。しかし、
樋口さんは、そのデメリットを見事にメリットに変えた。北国の行政も見習うべきだ。「行政はどうしても
縦割り。冷房は冷房、暖房は暖房、雪は雪。ドイツの地域冷暖房や米国の自然エネルギーに対する
税制優遇など、耳学問で知っていても、雪国の現場で生かそうとしない」と樋口さんは苦言を呈する
(『けんせつ・ほくりく』No.326)。

「雪国ならではの交流、観光」「雪国の豊かさを教える教育」など、樋口さんの夢は膨らむ。まさに雪は
邪魔者ではなく、天からの贈り物だ。

>>2に続く


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