07/12/11 14:56:44
URLリンク(www.agara.co.jp)
紀南地方の主要魚種イサキの2006年の県内水揚げが、過去10年で最も少ない207トンだったことが、
県水産試験場(串本町)の調査で分かった。試算によるイサキの資源量も05年のほぼ半分になっており、
漁業関係者は危機感を募らせている。一方で漁協間で06年から資源回復のために
20センチ以下は再放流する「紳士協定」をしており、県は09年ごろから成果が表れてくると期待している。
県内のイサキの漁獲量は1997年に291トン、98年277トン、99年には300トンを超えた。
2001年には355トンまで増えたが、その後激減し、06年には207トンまで落ち込んだ。
水揚げ全体の6割を占める御坊―すさみ間でも、01年に277トンあったのに06年は128トンしか捕れていない。
産卵量の比較を用いた資源量の診断では、00年に521万6000匹だったものが、
05年は303万匹となり、さらに06年には154万3000匹に激減している。
これに対してイサキ漁師らも対策を講じている。2000年からは旧田辺漁協が、
捕ったイサキで18センチ以下は自主的に海に戻すことにし、03年にはこの取り組みが
日ノ御埼以南の漁協に広がった。さらに06年には、県の「23センチ以下を再放流すると
10年後に資源量が1・5倍に増える」という研究結果をもとに、
漁業者が話し合って20センチ以下にサイズを引き上げた。
今回の県の調査でも、20センチ以下に当たる1歳魚の占める割合が1・3%とほとんど
水揚げされていないことも分かった。1999年には12・7%あった。
県は「漁獲量は確実に減少してきている。今後も引き続き対策を講じていかないと
将来イサキが捕れなくなってしまう可能性がある。
20センチ以下の再放流は有力な対策の一つ」と話している。
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