07/12/11 11:00:34
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ボタンがほとんどなく、指先で直感的に操作できる「iPhone」(アップル)のような
ケータイが、08年に日本でも登場する。
iPhoneは、画面に指を滑らせるだけで基本的な操作はもちろん、メニューの選択や
決定が行え、音楽やビデオなどを手軽に楽しめるのが特徴。デジタル技術を詰め込んで
いながらも、親しみやすいアナログ的な操作感をマルチタッチ液晶で可能にしている。
残念ながら、iPhoneは日本では発売されていない。今後についても「全く未定」
(アップルジャパン)。しかし、似たようなマルチタッチ液晶を搭載したケータイは、
国内でいつ発売されてもおかしくない状況にある。
技術的にはiPhoneの液晶パネルを上回るマルチタッチデバイスがすでに登場している。
シャープが開発したマルチタッチが可能な液晶デバイスは、3点以上を同時認識できる
(iPhoneは2点まで)ため、より複雑できめ細かいインターフェイスを持った
ケータイが可能になる。
このデバイスは、画素部に内蔵された光センサーで指を感知する仕組み。PDAなどで
一般的な、画面に加わった圧力を感知するタイプとは違い、タッチパネル用フィルムは
不要。そのため従来よりも明るく、製品を薄型化できるのが特徴だ。iPhoneに採用
されている静電容量式とも異なる。
3点以上の認識が可能なマルチタッチケータイであれば、例えばナビゲーションソフトを
利用する場合、地図の移動と拡大・縮小が同時に行える。
さらに、液晶部に光センサーを内蔵したものであれば、名刺や新聞記事を液晶面で素早く
スキャンできる。今までにない“ビジネス特化型ケータイ”も生まれるだろう。名刺の
個人情報などをケータイに保存しておくのは不安があるが、「将来的には指紋認証も
実現する見込み」(シャープ)で、液晶面を触るだけで本人を認証できるセキュリティ
ケータイも可能になるはずだ。
シャープのデバイスの量産開始は08年春の予定。夏ごろにはこれを採用したマルチタッチ
ケータイが登場するかもしれない。iPhoneのように音楽やビデオを直感的に操作でき、
さらにプラスアルファの機能を持った新しいケータイは話題になりそうだ。
業界もマルチタッチ液晶に期待している。音楽、GPS、ワンセグなどケータイの
ハイスペック化に伴い、操作は複雑化している。その問題を解消する新たな
インターフェイスが渇望されており、「直感的な操作が可能になるマルチタッチ液晶は
かなり魅力的」(通信事業者)なのだ。画面上のバーチャルキーボードで各種操作が
可能ならば、物理的なボタン機構を省略できる。ケータイのさらなる小型・薄型化が
進むかもしれない。
続きます。ソースは
URLリンク(trendy.nikkei.co.jp)
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