07/12/09 11:04:35
滋賀県地盤の中堅ゼネコン、平和奥田（本社・同県東近江市）は７日、過去の決算で不適切な会計処理が
発覚したと発表した。０７年９月期連結決算の確定作業も遅れているが、債務超過となる見通し。
同日付で創業家出身の奥宗嗣社長が経営責任をとって辞任し、小倉善紘常務（６３）が社長代行に就任した。
同社は７日、主力行の滋賀銀行出身で元専務の中嶋定彦氏（６８）が同日付で最高顧問に就く人事も発表。
中嶋氏は１月下旬に開催予定の株主総会で取締役に選任され、社長に就任するとみられる。
同社などによると、暴力団と関係を持つ仲介業者を通じて取得した首都圏などの土地について、資産価値を
過大評価しているケースが複数あるという。立ち退きが終わっていない土地を頭金だけで取得したように
会計処理した取引もあり、損失引当金の追加計上が必要になったという。
０７年９月期単体決算は売上高２２８億円、当期赤字が３０億円となり、約３億円の債務超過となる見通し
だ。今後、同社は「同日設置した第三者調査委員会で不透明取引の実態を調査し、決算を訂正する」
（小倉社長代行）としている。
小倉 善紘氏（おぐら・よしひろ）６９年、平和建設（現平和奥田）に入り、０３年１２月から常務。
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平和奥田
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