07/12/06 14:45:03
アップルのiPodは、いつの間にか携帯音楽プレーヤー市場で累計出荷台数
1億2000万台、世界シェア5割を誇るガリバーになってしまった。
iPodに続くアップルの戦略製品である携帯電話端末「iPhone」も、
6月の米国に続き、11月にはイギリス、ドイツ、12月にはフランスでデビュー。
瞬く間に多機能スマートフォン市場の主役に躍り出ている。アップル株も今年に
入って急上昇し、10月にはIBMを抜き去り、コンピュータハードメーカーと
しては世界一の株式時価総額になった。
iPodはいったい何がすごいのか。そのビジネスモデルを分析すると、
アップルがコンピュータ業界の常識を否定したことが勝因につながったことが
わかる。アップルはデザインを最重要視し、製造工程はすべて中国へアウトソース。
そして販売では、ニューヨーク、銀座、ロンドンなどの超一等地に設置した
201のアップル直営店か、インストアのアップル専門コーナーで行う形を
確立した。
ん? これって何かに似ている? そう、ナイキ、GAP、ユニクロなど
SPA(製造小売型のアパレル)の戦略とそっくりなのだ。アップルは、
「メーカー」と「小売り」は別、という常識を覆した。一見、非効率にも
見えるが、「アップルは他製品とは比較できない特別なブランド」という
イメージ作りに成功したのである。iの快進撃は、今後、他の製品にも
及んでいく。デジタルカメラ、液晶テレビなどパソコンにつないで操作を
行えるデジタル製品が「i化」の候補だ。
日本のエレクトロニクスメーカーにとっては、なんとも頭の痛い話。が、
発想を転換すれば、よい教訓だ。アップルが示した新しいビジネスルールは、
日本のエレクトロニクスブランドが、今後ライバルとなるであろうアジア勢に
打ち勝っていくための処方箋でもあるのだ。
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