08/03/10 09:30:29 fPKgZQI+
鉄道ファン必見】さよなら三木鉄道… ユニーク駅舎やかわいいディーゼルカーも今月で見納め
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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91年間にわたって親しまれてきた兵庫県三木市の第三セクター・三木鉄道(厄神-三木間、6・6キロ)が
今月末、姿を消す。大正12年に開業、戦時中の国鉄による買収、国鉄民営化前の三セク化と時代の波に
翻弄されながらもしぶとく生き残ってきたが、自動車の普及という社会構造全体の変化についてゆけず、
ついに役目を終える鉄道の沿線をカメラを片手に歩いてみると…
三木鉄道の魅力の一つは駅舎のユニークさにあった。プラットフォームと雨よけ屋根だけの
小さな新設駅も複数あるが、古くからの駅舎には個性が漂っていて楽しい。
JR加古川線の乗り換え駅で始発の厄神(やくじん)駅の隣の国包(くにかね)駅は、かなりレトロ。
コンクリート打ちっ放しで、建物も窓も角が曲線になった優しい形。“モダン建築”風の雰囲気が漂う。
約2・5キロ離れた3つ先の石野駅は、小さな集落の中にあり、木造平屋にスレート屋根の和風建築。
窓には木の格子もはまっていて、町家風とも見える。さらに2つ先の別所駅もよく似た造りだが、
目の前に小さな祠が鎮座していておもしろい。終着の三木駅は屋根瓦も重々しい純和風で、他の駅と比べて
規模も大きく、立派な姿だ。
そんな駅に、小さなディーゼルカーが停車していく。各駅停車の1両列車にオーバーランなど無縁だ。
車両は、ファンに人気が高かったレールバスの後継車両として、平成10年以降に導入された富士重工業製。
どの駅にも、別れを惜しむ地元の小学生らが寄せ書きをしたのぼりが翻り、狭い車内もファンや地元の
人たちで満員だが、乗降客はいない。それが三木鉄道の置かれた現実を物語っていた。
三木鉄道では、車両については、所有する3両のうちの2両を他の三セク鉄道に売却する方針。
車両が新しいうえ整備も行き届いているため、人気は上々だとか。
しかし第2の活躍の場がどこになるにせよ、国内の三セク鉄道の経営はほとんどが苦しい
状況に変わりはない。ましてや環境に優しいとして、電車が見直され始めている時代。
これからも小さな体のディーゼルカーは、時代の波に翻弄されるのだろうか。(2008.3.8 12:46)