08/01/03 23:42:09 L+cZ79FH
◆原油相場、いずれ８０ドルまで軟化＝米石油アナリスト☆１
＊【シカゴ２日時事】米大手先物取引会社アラロン・トレーディングのフィル・フ
リン副社長兼上級市場アナリストは２日、時事通信とのインタビューで、原油相場
はいずれ、１バレル＝８０ドルまで軟化するとの見通しを示した。
―２日の原油相場は１バレル＝１００ドルに達したが。
１００ドルという水準は長年、大きな節目とされてきただけに、この水準に達し
た意義は確かに大きい。ただ、それだけに達成感も強く、今後は改めて需給要因を
見直す姿勢となりそうだ。
また、ドル急落でドル建て取引の原油に対する割安感が強まったことも相場を大
きく押し上げた。さらに、この日は年明けの薄商いで上昇幅が一段と広がったとみ
られ、通常の取引なら１００ドルに達するのは難しかったかもしれない。
―供給減少懸念がこの日の相場を支援したとの見方もあるが。
ナイジェリアの治安悪化で、同国による原油供給量が将来的に減少するのではと
の懸念が強まっている。ただ、同国の情勢不安は今に始まったことではなく、これ
までも同様の懸念はあったものの、原油供給量が実際に減少したことはなかった。
今回は情勢の深刻化で、確かに供給減少リスクがやや高まっているものの、新たな
強材料とはいえない。
また、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）については、サウジアラビアやアラブ首長国
連邦（ＵＡＥ）などが生産能力の限界に達しつつあるとの見方もある一方で、イラ
クの治安が昨年中に大きく改善し、今年は同国の増産に対する期待が高まっている。