07/10/24 11:35:09 zsW8EQlj0 BE:280138043-PLT(12002) ポイント特典
アイヌ文様刺繍家：「無断転用は著作権侵害」と札幌市を提訴
札幌市主催の講演会のポスター（コピー）と、チカップさんが無断転載と主張するメモ帳
チカップ美恵子さん アイヌ文様刺しゅう家のチカップ美恵子さん（５９）＝札幌市厚別区＝が２３日
「（札幌市に）自らが制作したアイヌ文様が無断転載され、著作権を侵害された」として
文様のイラストを転載したメモ帳を制作した市を相手取り、２５０万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。
チカップさんは提訴後の会見で、「苦労して積み重ねてきたものが、一瞬で崩れた。
アイヌ文様がいい加減に使われることは許せない」と話した。
訴状によると、チカップさんは０１年３月開催の「アイヌ民族の歴史・文化講演会」のポスター用として
主催者の市の依頼でアイヌ文様のイラストを制作。ところが同市は０３年３月、このイラストの一部を抜粋し
色合いも薄く変えて「アイヌの人々に対する理解を深めよう」と題する啓発用メモ帳（９５００部制作）の表紙デザインとして転載した。
チカップさん側は「著作権侵害と同時に、長年アイヌ文化の継承と振興、普及に努めてきた原告の人格を陵辱する」と訴えている。
チカップさんは「メモ帳には『アイヌへの理解を深めよう』と書いておきながら、文様を切り取り、変色させるなんてまるで風刺だ」と憤る。
原告代理人の安田好弘弁護士（東京）も「市の行為は絵画の一部を切り取るようなもの。アイヌ文様を著作物ではなく、単なるモノとしか考えていない証拠だ」と話した。
一方、同市は「内容を把握していない。訴状を見てから慎重に対応したい」（アイヌ施策課）とのコメントを出した。【芳賀竜也】
2007年10月24日
URLﾘﾝｸ(mainichi.jp)
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