07/10/10 14:10:56 lRfkBoRZ0 BE:839568184-PLT(12031) ポイント特典
劇場版アニメ「千年女優」などを手がけた今敏監督が5日、東京・秋葉原で、
「クリエーターから見た日本のアニメーション」と題して講演した。
今監督は「ハリウッドのように世界展開を目指す必要はない。
誰でもおいしく食べられるように作品を平均化するとアニメ文化を
自分の手で壊すことになる」と熱く語った。
講演は、アニメビジネスモデルの想像を目指す「ジャパン・アニメーション・
コンテンツ・ミーティング(JAM)2007」(経済産業省など主催)の一環。
今監督は、経歴を振り返りながら作品の意図を説明し、
デビュー作「パーフェクトブルー」で、“業界の常識”をたてに定型で制作を
進めようとするスタッフとぶつかったエピソードを紹介した。
また、ベルリン国際映画祭に招待されて現地に足を運んだとき、
想像の欧州とは違うことにショックを受け、「自分で見ていないものを描いてはだめ」と
反省して、それが「千年女優」の誕生に結びついたことなどを明かした。
今監督は、日本アニメーションの現状について「力のあるアニメーターの不足と
新人の低賃金が問題で、アニメが世間から注目されるほど一般との格差が
目に付いてしまう」と指摘。
自身の今後については「凝ったそばを出す職人的な店を目指したい。
クリエーターの視点から言わせてもらうと、日本のアニメーションに
合うマーケットサイズがある。チェーン展開すれば、それまでいたお客を
逃すことになる」と力説していた。
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