07/10/10 10:12:55 6DDTAwPo0 BE:956902098-PLT(20202) ポイント特典
早大教授:院入試でゼミ生に便宜 大学が近く処分
早稲田大学(東京都新宿区)商学部の坂野友昭教授(52)が、早大大学院入試問題の作成者を、
自分が指導するゼミの学生に事前に教えていたことが分かった。作成者が分かれば出題の分野や傾向を
推測できることから、外部に漏らすことは禁止されている。大学は調査委員会を設置して関係者から事情
聴取しており、近く坂野教授を処分する。文部科学省は「入試は公正中立でなければならない」と大学を
口頭で注意した。
関係者によると、坂野教授が学生に便宜を図ったのは、05年度の大学院商学研究科の入試。
坂野教授は自分のゼミの学生に「私も問題作成者の一人だ」と明かし、他の問題作成者の名前も教えたという。
作成者が分かれば、それまでの講義内容から、入試で出題される問題の分野や傾向などを推測することができ、
有利になるという。このため、大学は「極めて重要な機密事項」として、作成者に情報管理の徹底を求めている。
大学側は文科省に「問題そのものの漏えいはなかった」と説明しているという。
坂野教授をめぐっては疑惑が浮上した今年4月、大学は調査委員会を設置。関係者から事情聴取を始め、
本人からも経緯や動機などについて聴いた。9月中旬、文科省に報告した。坂野教授は現在、すべての授業を
休講にし、ゼミ生の募集を停止した。今月中旬にはゼミ生の募集が始まるが、大学側は学生に休講や募集停止
の理由を説明していない。
早大広報室は「調査結果がまとまっていないので、詳しいことはまだ言えない」と話している。
問題の入試では書類審査と筆記試験、面接が行われた。大学は受験者数や倍率について「公表していないので
答えられない」としている。
坂野教授は経営学を専攻。消費者金融研究の第一人者として知られ、これまでいわゆる「グレーゾーン金利」の
撤廃について否定的な見解などを発表してきた。
毎日新聞は坂野教授に取材を申し入れたが、9日夜までに返答はない。
毎日新聞 2007年10月10日 3時00分
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