07/09/28 07:35:22 BSGmtWcw0
福田新内閣にはどんな政策課題に取り組んでほしいと思うか。朝日新聞社の世論調査で、外交への期待を
答えた人が55%にのぼった。年金問題に次ぐ高さだ。
偏狭なナショナリズムをあおったり、理念が先走ったりする外交はもう結構。落ち着きを取り戻してほしい。
そんな気持ちも含まれているのではないか。
外国のメディアも「アジア隣国との良好な関係を望むハト派」(英フィナンシャル・タイムズ紙)などと分析し、
穏やかな協調路線への期待を見せている。
外交は、福田首相がかねて関心を寄せてきた得意分野だ。1日の所信表明演説では、世界に向けて
新しい日本の外交を語ってもらいたい。
まずは「歴史」をめぐる外交摩擦に、明確に終止符を打つべきだ。
小泉元首相はA級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社に参拝を繰り返した。一方、かつて慰安婦問題に
ついての政府見解を批判してきた安倍前首相は、不用意な発言で国際社会の批判を浴びた。米下院が
謝罪要求決議をつきつけるまでに至ってしまった。
戦後日本は植民地支配と侵略戦争の過去を反省し、民主主義国としての今日の地位を築いた。
その歩みについて疑念を抱かせるような言動を、国のトップである首相がするような時代が続いたのだ。
福田首相は所信表明で、こうした疑念を一掃するような歴史認識をはっきり語ってはどうだろうか。
そのうえで、日米関係を基軸としつつ、アジアにも配慮したバランスのとれた外交を組み立てると表明すれば、
世界は安心するに違いない。
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