07/08/30 10:37:52 ti90h/O+0 BE:376664674-BRZ(10072) ポイント特典
モラル破る匿名性 破られるネット規制
殺害された名古屋市千種区の磯谷利恵さん(31)がブログ(日記風サイト)を開設したことが
報じられた二十八日。そのブログに匿名の投稿者から心ない中傷の書き込みが相次いだ。
犯人を擁護する内容や、舌を出して万歳をした文字絵などもあった。
中傷文はその都度削除され、「このコメントはブログ管理人のみ閲覧できます」という
文章に置き換えられているが、磯谷さんがブログで紹介したことあるレストランのオーナー
は「ネット上であれ、自分の身に置き換えて考えたら、そんなことは書けないはず。ひどすぎる」
と嘆いた。
悲惨な事件の被害者に浴びせられた、むき出しの悪意。
メディア事情に詳しいジャーナリストの武田徹さんは「匿名という条件下だと、普段表に
出ないような暴力性が、極端になって現れる。」と指摘する。逮捕された男らは、偽名を
使うなどして素性を隠したまま、悪意をエスカレートさせた。中傷を書き込んだ人たちも、
匿名ゆえ、平気で非常識な行動に及んだ。
(中略)
武田さんも「ネットは匿名というのは幻想」それを知らずに書き込み、犯行に走るから始末
が悪い」と話す。
ネット上の情報を管理、監視することは可能なのだ。だが、表現の自由や通信の秘密という
憲法の保証する権利との兼ね合いから、犯罪に利用されたサイトの管理者の摘発や規制には
慎重論が根強い。警察庁幹部も「電話で共犯者を募った場合に、NTTを罰するわけにいか
ないのと同じ」と消極的だ。
一方でホットラインセンターの宮崎豊久さん(37)は「違法、有害情報の範囲は、社会通念に
沿って見直していく必要がある。監視の目を強めることで、横行する闇サイトに歯止めを掛け
なければならない」と強調する。
警察の摘発も追い付かず、従来の「モラル任せ」では、市民の治安が脅かされる現状。闇の
接点で悪が悪を呼び、無辜(むこ)の市民の命を奪う事件を二度と許してはならない。今インター
ネットに対する法規制の議論が求められている。(19/08/30中日新聞朝刊)
URLリンク(gazoubbs.com)