07/07/12 17:30:14 8gC2B6msP BE:672851257-PLT(12039) ポイント特典
「12番目の選手」なら - 2007年07月11日
仮にあなたが、無類の映画ファンだとする。
地元の映画館で「話題作」と言われる作品を勇んで見に行ったが、全くの期待はずれだったとしよう。
「あれは観ない方がいい」とあなたは友人にぼやくかもしれないし、酷評をブログにつづる手もある。
その監督の作品を、今後は敬遠するかもしれない。
この程度の「批判」や「反抗」なら、よくある話だ。
けれど、映画の場合、「原作者出てこい」とか「あの監督、俳優は業界から去れ」、
「金返せ」などという“いいがかり”のレベルにまで、反抗がエスカレートすることはまずない。
大人1枚1800円のチケット代を払った作品が、たとえつまらなかったとしても、
見たいと思ったのはあなた自身だ。懲りたなら、もう劇場に足を運ばなければいい。
映画をサッカーに置き換えてみる。お金を払って観にいく、という興行と割り切れば、私はサッカーも同じだと思う。
声をからして応援したチームが、ひどい内容で負けて腹が立っても、それは予想しうる結果だ。
ゲームの質や結果はともあれ、それをあなたは好んで見に行ったのだ。
しかし近頃、Jリーグの現場で目にするのは、一部の度を過ぎたサポーターの言動や行動だ。
チームが負け込むと、平気でスタンドに1時間でも2時間でも居座る。
「社長出てこい」「強化部長、責任取れ」などと怒鳴り散らす。
選手バスを取り囲み、出て行くのを妨害したサポーターも、これまで担当してきた複数のチームで見てきた。
言わずもがなだが、ゴール裏の熱烈な声援は、選手に力を与える。
アウエーにも自費を投じて夜行バスで出かける熱心なサポーターには本当に頭が下がる。
しかし、フロントの「つるし上げ」を生き甲斐にしているような、はき違えたサポーターも実際にはいる。
頭を下げさせ、「どうだ、オレが言ってやった」とばかり、いい気になっている。
>>2以降に続く