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三重の母娘、麻薬の運び屋に仕立て上げられる 背後に巨大犯罪組織か
母娘麻薬密輸事件:何も知らぬ母娘、麻薬の運び屋? 背景に巨大犯罪組織 /千葉
◇「一緒にドイツ観光を」持ちかけられ--MDMA持ち込み
「一緒にドイツ観光しないか」。たまたまタクシーの客として乗せた男から、こう持ちかけられ、
何も知らない母娘は、麻薬の運び屋に仕立て上げられた。母娘は今年3月、港湾での麻薬押収量
としては過去最多(末端価格約3億6000万円)の合成麻薬「MDMA」を持ち込もうとしたとして、
成田空港の税関職員に発見され、麻薬取締法違反容疑などで逮捕、起訴された。その後の関係者の
証言などから、一般人が国際的な薬物犯罪に組み込まれていく実態が浮かび上がった。【寺田剛】
起訴されたのは、三重県桑名市、元タクシー運転手、杉浦美保子被告(61)と娘の同県菰野町、
無職、夕子被告(25)。今月7日、千葉地裁でそれぞれ懲役14年、同13年の実刑判決を受けた
(その後控訴)。美保子被告が同県内で、たまたま大須賀和太郎被告(55)=同罪で公判中=を
客として乗せたことから「事件」は始まった。
ホステスの運転手をしていた大須賀被告は、知人の暴力団員の依頼で、04年から麻薬の
運び屋として、犯行を繰り返していた。その後、大須賀被告は犯行発覚を恐れ、密輸の実行役を
探すようになる。巧妙な手口で誘い込んだのが、この母娘だった。
最初は大須賀被告が運び屋になり、美保子被告らは観光を楽しむだけ。「ただで観光が
できるなら」と、2人は喜んで同伴を重ねた。2人が渡航に慣れてくると、大須賀被告は
ドイツ国内のホテルでスーツケースを受け取って帰国するよう指示した。スーツケースには、
末端価格で数億円の麻薬が入っていた。スーツケース一つにつき報酬は50万円。
大須賀被告は2人に20万~25万円を渡していた。
毎日新聞 2007年6月26日
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
(続く)