07/06/11 14:46:51 I48QUCwA0 BE:609796883-PLT(12000) ポイント特典
「ああどうしよう！もう２５歳になっちゃう。ずっと２２ぐらいがいいのに」
終電近くの込み合った地下鉄の車両で、そんなぼやきを耳にした。
見れば会社帰りとみられる若い女性が、となりに座った同僚らしき男性にこぼしているようだ。
肉体的な老化でいうと、２２歳と２５歳は大して変わらない。
むしろ、仕事の上では若い女性というだけで先方の覚えはいいが
「経験がない」「本当の話はしにくい」「飲みに誘うとセクハラにならないか」など、うっとうしいことが多い。
そう考えると冒頭の女性の言葉も「２５歳になってしまうなんてイヤ」というよりは、
「何となく年をとると損」という漠然とした不安を示すもののように思う。
この不安は、「若い女性に限った話」ではない。
老いも若きも世界中で「若くありたい」というのは、共通の願望だ。
高齢社会でアンチエイジング（抗加齢）は、化粧品もエステも医療も食も、あらゆる分野のキーワードになっている。
アンチエイジング医療の取材で
「活性酸素で体内の細胞がダメージを受けることが老化の最大の原因。
これがシミや抜け毛、痴呆（ちほう）や病気などあらゆる障害を促進する」などと聞くと、もはや老化は“悪”だ。
「若々しくいたい」という呑気気（のんき）なレベルではなく、「老いる恐怖」が消費を駆り立てている気がする。
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