07/11/27 17:48:18
防衛省技術研究本部が先週、研究開発中の技術について公表する「研究発表会」を開いたが、
今年は隠れた“目玉”があった。「先進個人装備システム」。
事前の紹介で「ガンダムの実現に向けて」と記されていたため、ネット上などでアニメファン
らの注目を集めたが、要は歩兵の情報化だ。
具体的には、小型カメラを装備した小銃▽小型ディスプレー装着のヘルメット▽ＧＰＳ受信機
▽脈拍などの生体反応の計測機▽小型コンピューター▽小型無線機－などを組み合わせた装備だ。
これで隊員や指揮官が地図情報、暗視映像、敵味方の位置情報、隊員の身体状況などをやりとりする。
「３０人規模のネットワークを作るのが目的」（開発担当者）というから、小隊単位での運用ということになる。
この装備を記者も体験した。今のところ約９キロと重いが、右目を覆う透明のディスプレーを通しての照準は、
モデルガンの“試射”で５発全弾命中だった。
現在の試作品は面白いことに、基本的に民生品を組み合わせて作られている。
パソコン用のネットワークカメラ、バッテリー、無線ＬＡＮなどだ。
ただ、無線機に関しては自衛隊仕様のものも試作している。
これは無線ＬＡＮで使う周波数帯（ＵＨＦでも高い部分や、もっと高いＳＨＦ）ではなく、通常自衛隊が使用する
ＶＨＦ、ＵＨＦを使う。周波数は高い方が多くの情報を伝送できる。
しかし自衛隊がこの装備のためにＳＨＦを使える見込みはない。
それで「現在割り当てられている周波数帯を活用して」（開発担当者）試作機は作られた。
画像伝送は「携帯電話のテレビ電話程度のレベルでコマ送りのような映像」（同）という。
ところがそれすら安泰ではない。「今使っているＵＨＦの高い方の帯域を総務省に取り上げられる懸念が大きく
なってすらいる」（防衛省関係者）というのだ。
ひょっとして「ガンダム」はアキバで調達した無線ＬＡＮで作ることになる？！
ZAKZAK 2007/11/27
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