07/11/18 10:41:48
兵庫県職員の福利厚生のため毎年開かれてきた「県職員文化祭」が、県の危機的な財政状
況を受け来年から廃止される方針が固まり、事実上最後となる文化祭が十七日、神戸市中
央区の神戸国際会館で開かれた。県は、県民や市町に痛みを強いる新しい行革素案を発表
したばかり。文化祭の予算の半分が税金だけに、「こんな時期に」という声も上がってい
る。
文化祭は県職員互助会が主催。一九七九年から始まり、今年で二十九回目。職員や家族、
OBら二千人以上が参加する。神戸国際会館を借り切り、各階に職員サークルなどの展示
や体験コーナーを設置。「こくさいホール」では、ダンスやバンド演奏、コーラス、民謡
などが披露された。
問題となったのは、その経費。互助会は職員の掛け金と県の補助金で運営され、本年度
は約一億五千万円が県から出ている。今年の文化祭では、会場費などに七百万円、遠方か
らのバス借り上げや弁当代なども含めて計千二百万円の予算が組まれ、六百万円の税金が
使われている。
財政再建に向けた行革で、県は補助金削減などで関係団体や県民に協力を要請している。
その最中の開催に、関係者から「この時期に歌舞音曲はまずい」「県民にどう説明する」
と異議が出た。中止も検討されたが、会場の契約や一年かけて準備するサークルなどもあ
り、中止は見送られたという。
県幹部は「本来は今年もやめるべきだったが、楽しみにしている職員も多く忍びなかっ
た。ただ、税金が使われているのも事実なので、行革への決意を示す意味でも来年は必ず
やめにしたい」としている。
今回の行革素案で、職員互助会を含めた各種団体への補助の「縮減」が明記されており、
職員運動会の廃止も検討される見通し。(畑野士朗)
ソース
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)