07/10/01 15:11:33
二〇〇九年から鈴鹿サーキット(鈴鹿市稲生町)と隔年交互開催になる自動車レースの
最高峰・F1の日本グランプリ(GP)が三十日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で
三日間の幕を閉じ、計二十八万人余りが雨の中、熱戦を楽しんだ。鈴鹿での日本GPは
例年、三十万人以上が観戦した。来場者数や観客の評判など“興行面のレース”では、
二十年の実績を持つ鈴鹿が、三十年ぶり三回目の開催となる富士を制したようだ。(F1取材班)
レーシングコース近くに駐車場がある鈴鹿と違って、富士周辺は自家用車の乗り入れが
規制された。観客は臨時駐車場に車を置き、会場までシャトルバスで往復した。会社員
田中秀稔さん(46)=横浜市=は「鈴鹿では会場から百メートルほどのところに車を
止められた。それが富士では駐車場に着いてからバスで四十五分もかかった」と不満顔だ。
十四年連続で観戦した会社員有賀善紀さん(33)=長野県箕輪町=は「会場にいること
自体がF1の楽しみなのに、富士では毎日、会場の外に出ないといけない。ファンの
気持ちを分かっていない」と嘆く。鈴鹿では、土曜日の夜に一晩中、観客にサーキットを
開放。一年ぶりに再会したファンがF1談議に花を咲かせることもあるという。
富士は山村の中にサーキットがあり「遊園地やホテルなどがある鈴鹿のように、レース
以外に楽しめる要素が必要」と関連施設の整備を求める観客も。
さらにシャトルバスの運行が遅れて約二万人に影響が出たり、レースの様子がよく見えない
指定席があることから払い戻しを決めたりと、“トラブル”続きだった。
鈴鹿サーキットの樽井良司総支配人と、市の観光客受け入れを担当する角南(すみなみ)
勇二副市長らは三十日、交通手段や会場の運営などを視察。F1で二十年の実績を持つ
鈴鹿は、開催三回目の富士の「兄貴分」(樽井総支配人)といい、「小山町など地元へ経済
波及効果を、いかに引き出すかが課題だろう」「地域住民にもっと楽しんでもらうように
すれば」とアドバイス。「二年後の鈴鹿F1は、さらに進化したものにしたい」と意欲を燃やす
一方で「(富士と鈴鹿は)同じF1という船に乗る仲間同士。良きライバルとして競い、日本の
モータースポーツ振興につなげたい」と話した。
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