07/09/18 08:34:34 BE:133896487-2BP(555)
さいたま地検熊谷支部の男性検事(32)が八月中旬、麻薬密売事件で埼玉県警に逮捕された
指定暴力団稲川会系組長(52)の取り調べの中で、組長から「拳銃を差し出すから長男が
自主的に提出したことにしてほしい」と取引を持ちかけられ、銃刀法違反事件を
捏造(ねつぞう)しようとしていたことが分かった。組長は検事の面前で取調室から
配下の組員に電話をかけ、自分の拳銃を長男の知人に渡すよう指示したという。
同支部などはこうした経緯を把握、検事や組長らから事情を聴くなどして捜査に
違法性がなかったか調べている。
この組長は、男性会社員ら十五人に覚せい剤などを計四十五万二千円で
譲り渡したとして八月六日、同組員で組長の長男(33)ら五人とともに、
麻薬特例法違反の疑いで逮捕され、起訴された。
関係者によると、組長が拳銃を所持しているとの捜査情報を得た検事は
八月中旬、拳銃の押収を狙い、調べの中で「持っているなら出すように」と
再三促したが、逆に組長から取引を持ちかけられた。組長は検事に対し
「長男に拳銃を差し出させ、その責任を取る形で組から脱退させるよう
仕向けたい」と説明したという。
検事は取引に応じ、組長に取調室内の電話の使用を許可。組長は、
麻薬特例法違反容疑で当時手配中だった配下の組員(28)に連絡し
、拳銃を長男の知人に渡させたという。
一方、検事は拘置中の長男に対し「自分の拳銃として警察に
差し出すように」と言い含めたという。
ところが、間もなくして同支部内で検事の捜査手法を問題視する声が上がり、
検事は担当から外された。この後、拳銃は長男の知人の元からさらに
別の場所に移され、今月十三日に県警が組長の拳銃として押収した。
検事は二〇〇〇年に任官。東京地検や大阪地検特捜部などを経て
今年四月から同支部に勤務。大阪地検では、大阪府阪南市のし尿処理談合事件や
和歌山県発注工事をめぐる官製談合事件の捜査を手がけた。
検察捜査をめぐっては、鹿児島県の選挙違反事件や富山県の女性暴行事件と
冤罪(えんざい)が相次ぎ、最高検が八月十日、捜査の問題点を指摘する報告書を
まとめ、全国の地検と高検に通知したばかり。
◆現段階では話せぬ
山本修三・さいたま地検検事正の話 支部から詳細な報告を受けていないが、
捜査の過程のことは、今の段階では話せない。問題があれば(銃刀法違反)
事件送致の時点で検討したい。
URLリンク(www.chunichi.co.jp)