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【社会】 「軍の命令あった」と証言 出張尋問で集団自決体験者
太平洋戦争末期の沖縄戦で軍指揮官が住民に「集団自決」を命じたとする
本の記述は誤りだとして、元指揮官らが岩波書店と作家大江健三郎さんに
出版差し止めなどを求め大阪地裁で係争中の訴訟の出張尋問が10日、
那覇市の福岡高裁那覇支部で行われた。
非公開の証人尋問に、沖縄県・渡嘉敷島で集団自決を体験し生き延びた
牧師の金城重明さん(78)が出廷。岩波側の弁護団によると、
金城さんは「米軍上陸の1週間前に軍から住民に手りゅう弾が配られた。
住民は日本軍の陣地近くに強制的に集められ自決命令を待っていた。
軍の隊長の命令なしに集団自決は起こり得なかった」と証言した。
一方、原告側弁護団は、金城さんの証言はあいまいで矛盾点があると批判した。
渡嘉敷村史などによると、同島では米軍上陸直後の1945年3月、
住民300人以上が手りゅう弾や農具を使い家族同士で命を奪い合った。
当時16歳の金城さんも兄と一緒に石を使って母親と妹、弟を手にかけた。
(共同)2007年9月10日 22時28分
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