07/07/25 23:14:35
29日投開票の参院選で、芸能人ら有名人による応援が相次いでいる。
若者や無党派層の関心を引くための戦略だが、芸能人が選挙応援中に
「芸」を披露すると、公職選挙法で禁じられた「利益供与」に当たるという解釈も。
そのため、ダンサーは踊らず、お笑い芸人はしゃべらないという“物足りない”
応援を余儀なくされている。
21日、土曜日の午後6時。JR武蔵浦和駅東口ロータリーには、自民党候補の
応援のため駆けつけたダンサーのSAMを一目見ようと、数百人の観衆が集まった。
「(候補は)1歳下のいとこ。小さいころから兄弟のように育った」とSAM。
応援はわずか3分で終わったが、自民党の選対幹部は「時間は短くても、ニュースに
なれば、若い人の心を引き寄せる」と“SAM効果”を期待する。
同じ時刻、JR大宮駅西口では、元プロレスラーの前田日明氏が民主党候補のため
演説した。
「民主党を第一党にしてどういう政治をするか見たらいい。ダメだったら替えればいい」
民主党の選対幹部は「普段は演説なんて熱心に聴かない若い人々が、前田さんを
じっと見つめて聞いていた。訴える力はすごいね」。
両者とも本業に絡むパフォーマンスは封印。県選挙管理委員会によると、「その人の芸が
『金銭を取れるもの』ならば、芸の披露は選挙区民に対する利益供与とされる可能性がある」。
しかし「実際に芸能人の応援が公選法違反とされたケースは聞いていない」としている。
(中略)「お笑いの人はしゃべりが芸だから、ダメ。女優ならしゃべってもいいんだが…」
と選対幹部はもどかしそうに話していた。
産経新聞
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