07/07/12 20:44:31
“コンピューター”じゃなくて“コンピュータ”、“プリンター”じゃなくて“プリンタ”。
コンピューター関係の用語は、必ずと言っていいほど最後の長音を取る。
いつの間にか受け入れてたこの法則。おかしな感じもするけど、なんだか
専門的に見えるから不思議だ。例えばコンピューターとは関係なくても、
“デーブ・スペクター”を“デーブ・スペクタ”にすると、どういうわけか
コンピューターっぽくなる。パソコン内に“スペクタ”っていう、カチッと鳴るまで
差し込む部品がありそう。デーブ・スペクタを接続してみたくなる。
それはさておき、どうして長音を取るんだろうか。業界での取り決めがあるのか、
「富士通」に聞いてみた。
「当社は“コンピュータ”と表記していますが、“コンピューター”でも構わないんです。
どちらにするかは各社が独自で決めておりまして、業界内での決まりはありません。
ちなみに当社では、社内マニュアルとして“長音表記一覧表”があり、それに沿って
決めています」
確かに「ソニー」では“コンピューター”って表記されてる。長音を取るか取らないかは
メーカー次第ということらしい。
じゃあパソコン関係だけじゃなく、工業製品全体ではどうなんだろうか。
JISを管理する財団法人日本規格協会によると……、
「JISでは、3音以上の単語の長音符号は取っています。例えば“エレベーター”は
“エレベータ”です。ただし2音以下なら、長音は取りません。“カバー”はそのまま
“カバー”です」
おおっ、やっぱり決まりがあるんだ。
「いえ、これは目安でしかないので、メーカーさんは自由に名前をつけられます。
この法則は国の文字表記にならったものですが、強制するものではありません」
そうなんだ、結局どっちでもいいのか。
結論としては、“コンピューター”でも“コンピュータ”でも正しかった。とはいえ、
わざわざ“コンピュータ”って書いてあることが多いのも事実。たぶん各メーカーも、
JISなどを参考にしつつ、独自の基準で長音を取るか取らないか決めてるんだろう。
最後にひとつだけ気になることを、(財)日本規格協会に聞いてみた。
「もしも“デーブ・スペクター”という用語があったとしたら、どうなるのでしょう?」
「強制はしませんが“デーブ・スペクタ”です」(以下略)
“コンピューター”と“コンピュータ”正しいのはどっち? | エキサイトニュース
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