07/06/10 12:43:29
「消えた年金」問題をめぐり、歴代社保庁長官の責任問題が噴出している。
なかでも非難ゴウゴウの正木馨氏(76)は、手書きの年金台帳の破棄を
命じ、照合作業を困難にした“A級戦犯”だ。この年金官僚、巨額の生涯
賃金を得ていた。
マスコミに問題を追及されても、「ボクには責任はありませんよ。現場の
監督者がしっかりやらなきゃねえ~」と人ごとの正木氏は、絵に描いた
ような官僚人生を歩んできた。東大法学部を卒業後、1954年に旧厚生省
に入省。85年8月に社保庁長官のポストに就き、翌年5月に退官した。
その後、天下りを繰り返し、国会で明かされた退官後の報酬・退職金は
3億6600万円! それでも「そのくらいありますか。あまり気にしない
ですからねえ」とトボケている。
金銭感覚がマヒするのも当然だ。ナント、正木氏の生涯賃金は8億円
を超えるというのである。元特殊法人労連事務局長でジャーナリストの
堤和馬氏が言う。
「正木氏が退官した02年の俸給表に基づいて試算すると、厚生省時代
の合計給与は4億1193万円になります。退官前に務めた社保庁長官は
事務次官に次ぐランクの10号俸、月給は124万円です。わずか9カ月間
の着任ですが、この給与が退職金に反映されるため、退職金は7890万円
になる。さらに最低3回の天下り後は、毎月100万円近い給与を得ていた
計算です。この生活が16年間も続いたうえ、天下るたびに1億円前後の
退職金を手にしている。これらを合計すると、正木氏の生涯賃金はゆうに
8億円を超えるのです。正木氏が退官した80年代は天下りに対する
風当たりが弱く、最もオイシイ思いができた世代。生涯賃金が8億円を
超えた年金官僚は何人もいます」
一般のサラリーマンの生涯賃金は2億5000万円程度だから、あまりに
ベラボーな金額だ。
実際、正木氏は東京・田園調布駅から徒歩3分の超一等地の豪邸に
住んでいる。延べ床面積275平方メートル、不動産価値は「土地建物を
合わせて約4億5000万円」(地元不動産業者)である。
日刊ゲンダイ本紙の取材に応対した正木氏の家人は、「もう取材は
受けないと言っています」とひと言。国民を食い物にするにもほどがある。
ソース(Yahoo!・日刊ゲンダイ)
URLリンク(rd.yahoo.co.jp)