07/06/03 21:25:34
ヒスイ盗許さない!
糸魚川市 原石を博物館で保管
国内最大のヒスイの産地である糸魚川市の姫川上流で、貴重な原石が割られたり、
くりぬかれたりする盗掘が相次いでいる。同市は、被害の著しい原石8個(計75・8トン)を
守るため現地から運び出し、市博物館フォッサマグナミュージアムなどで保管・展示する。
市博物館によると、運び出すのは、国の天然記念物「小滝ヒスイ峡」から約5キロ上流の
ヨシオ滝付近にある原石。1個当たりの重さは2・5~21・9トン。ヨシオ滝付近では十数年前
から、ハンマーなどで原石が割られ、一部が持ち去られる被害が出始めた。ここ数年は、
削岩機を持ち込んで原石に穴を開け、良質なヒスイ部分だけをくりぬくなど悪質な手口が
目立っている。市博物館は「庭石や室内に飾って観賞用として利用されているのではないか」
としている。
付近は、天然記念物の指定区域外で、被害に歯止めを掛けるのは難しいとされてきた。
このため、市は昨年12月、地元住民からの要請を受け、現地を調査。県の許可を得た上で、
今年度予算に運搬費として350万円を計上し原石8個すべてを運び出すことにした。
搬出作業は4日に取りかかり、11日までに終える予定。その後、同館と小滝地区で盗掘の
痕跡とともに展示、保管することにしている。
糸魚川のヒスイは1938年に小滝川で発見され、採掘が行われたが、その後、価値が
見直されて56年、国の天然記念物に指定された。
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