07/06/03 02:52:41
2日午前4時15分ごろ、青森県深浦町の深浦港沖合を国籍不明の
小型船が漂流しているのを釣り人が発見した。小型船は同港に接岸され、
男女4人が県警に身柄を保護された。4人は北朝鮮の公民証を所持して
おり、県警などの調べに対して「北朝鮮には人権がないので出国を決めた。
はじめは韓国へ行く予定だったが、軍事境界線の警備が厳しいので、
日本に向かった」と供述。警察と入管当局は、脱北者とみて入管法違反
(不法入国)の疑いで取り調べている。
青森県警によると、4人は家族で、50歳代後半の父、60歳代前半の母、
30歳代の長男、20歳代後半の次男。
4人が「一時庇護(ひご)のための上陸許可」を希望した場合、法務省は
認める公算が大きく、その場合、国内に制限付きで半年間滞在できる。
また、韓国など第三国への移住を希望した場合、外交ルートで出国を
調整することになる。
4人は通訳を介して朝鮮語で調べに応じており、「5月27日に北朝鮮の
港を出た」「清津(チョンジン)付近から出航した」と話している。発見された
際は、発見者の釣り人に、片言の日本語で「ニイガタはどっちか」と尋ねた
という。
また、アンプル入りの毒物とみられるものを持っており、県警などで
詳しく調べている。
小型船は、木造で、長さ約7.3メートル、幅約1.8メートル、高さ
約1メートルで、老朽化していた。
警察庁によると、北朝鮮から日本に向けて脱出を図るケースは、
1950年代の朝鮮戦争当時は、戦争による危害から逃れるために船で
逃れてきたケースが相次いだが、最近では極めて珍しいという。
また、4人と北朝鮮の工作機関とのかかわりについて警察当局は、
4人が武装していない▽小型船はこれまでに見つかったようなスピード
の出る工作船でない--などの点からかかわりはないとみている。
脱北者をめぐっては昨年6月、国会で北朝鮮人権法(議員立法)が
成立し、政府が脱北者とその支援民間団体を保護・支援する努力規定
が盛り込まれた。同法制定にかかわった民主党衆院議員は「今回の
ケースでも不法入国扱いせず、特別在留許可を出すなど丁寧に対処
すべきだ」と話す。
一方、同法には北朝鮮の人権侵害状況が改善されない場合には
「必要な措置を講ずる」ともある。対北朝鮮強硬派が今回の事例を
「人権侵害の結果」ととらえ、さらなる経済制裁を政府に求める可能性も
否定できない。
ソース(毎日新聞) URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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