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福島県会津若松市で１５日、県立高校３年の男子生徒（１７）が切断された
母親の頭部を持って会津若松署に自首した事件で、母親の右腕も肩付近
から切断された状態で同市内の生徒のアパートの室内で見つかっていた
ことが１６日、わかった。
母親の手には、刃物で切りつけられ、身を守ろうとしてできたとみられる複数の傷があった。
調べによると、右腕は遺体のそばに置かれていた。生徒は「右手も、頭部と同様、
のこぎりで切断した」と供述。同署は、生徒が遺体をバラバラに切断しようとして、
途中であきらめた可能性もあるとみている。
また、生徒が自首する前に入った同市平安町のインターネットカフェから同署まで
乗ったタクシーの後部座席に、血痕が付着していた。同署では、布製の通学用バッグに
直接入れられていた母親の頭部の血とみている。
◆高校で全校集会◆
事件から一夜明けた１６日、殺人容疑で逮捕された男子生徒が通う会津若松市の
県立高校では、保護者に付き添われて登校する生徒もいた。学校側は、全校集会を開き、
事件について説明した。
同校は事件を受けて、１６日は授業を行わずに全校集会とロングホームルームのみとし、
１７日～２０日は休校とした。
登校中の２年生の女子生徒は「事件のことを思うと怖くて昨夜は眠れませんでした」と
表情をこわばらせた。３年生の女子生徒は事件について尋ねると、「何もわかりません」と
言って小走りで校内に入った。通学路には複数の教員が立ち、生徒の様子を見守った。
事件が発覚した１５日には、校内放送で「命にかかわる重大な事件が起きました」と生徒に伝え、
午前中で授業を打ち切った。この日は、生徒たちの心のケアのため、県教委が派遣した
カウンセラーによる相談を午前中から開始。１７日以降も希望者には個別訪問して相談に
応じるという。
（2007年5月16日11時32分 読売新聞）
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