07/05/02 17:42:56
評論家の池内ひろ美さん(45)が講師を務める講座に対し、インターネット掲示板「2ちゃんねる
(2Ch)」で≪教室に灯油をぶちまき火をつける≫などと犯罪予告したとして、脅迫と威力業務
妨害の罪に問われた中年男の初公判が、東京地裁であった。法廷であらわとなったネット
暴徒の素性は、あまりにトホホなものだった。
冒頭陳述によると、東京都日野市の元会社員(45)は昨年12月20日未明、2Chに池内さん
が名古屋で行う講座が≪血の海になる≫などと書き込み、講座を中止に追い込んだ。
書き込みの威勢のよさに反し、検察側が明らかにした同容疑者の身上はお粗末な限りだった。
茨城県鹿嶋市の実家から都内の私大に進み、卒業後はIT企業を転々。「身勝手な性格」の
せいで仕事を5日でやめたこともあった。約10年前からインターネットにふけり、1999年から
2Chに書き込むようになった。逮捕前日までの書き込みは1521回に及ぶという。
結婚歴はなく、アパートに1人暮らし。2003年には自己破産し、40歳をすぎても年金生活の
両親から毎月20万円を受け取って、借金返済や風俗店への支払いにあてていた。犯罪予告
をした当時も無職で、検察側は脅迫の動機を「評論家として活躍する被害者への嫉妬」と
指摘した。
この日も公判前、2Chに≪傍聴に来れば?≫と書き込むなど懲りた様子のない同容疑者は、
白髪交じりの巻き毛でスーツ姿にメガネといういで立ち。該当の書き込みをしたことを認め、
「大変申し訳なかった」と謝罪しながらも、「危害を与えるつもりはなかった。講座を妨害する
ものだと思っていなかった」と述べ、弁護士も「故意がない」と無罪を主張した。
傍聴していたある弁護士は、「あんな書き込みをしながら、無罪を主張するとは驚いた。人の
こめかみに銃を向けて射殺しながら、『殺す気はなかった』と言うようなもの。判事も想定外
ではないか」とあきれ顔。
傍聴した30代の男性会社員は「被告がどんな男なのか見に来たが、あまりにも風体が
型通りでつまらない」と話していた。
ソース:ZAKZAK
URLリンク(www.zakzak.co.jp)