07/04/20 13:32:52
北國新聞
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写真:鉛分流出で閉鎖中の羽咋市散弾銃射撃場=同市滝谷町
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◎クレー射撃ピンチ 北陸の公営施設「全滅」 羽咋市、廃止の方向
北陸三県の公営クレー射撃場が鉛分の流出ですべて閉鎖状態にある。石川県内唯一の
公営施設で能登地区の活動拠点である羽咋市散弾銃射撃場は2003(平成15)年に
一時閉鎖され、廃止が検討されている。富山、福井の公営射撃場も同様に閉鎖中だ。
加賀市内に民間射撃場が一カ所あるが、時間や交通費などの面で練習に通うのも
ままならない選手が増え、クレー射撃の競技力低下や愛好者の減少も危惧(きぐ)されている。
羽咋市の射撃場は、石川国体を控え、1980(昭和55)年に開設された。99(平成11)年から
国の環境基準を上回る濃度の鉛を含んだ水が流出していたことが明らかになり、2003年12月に
閉鎖された。散弾銃の鉛玉が酸性雨などで溶けたためとみられ、同月の水質調査では、場内の
一カ所で国の環境基準の24倍に相当する鉛含有量が検出された。
羽咋市は現在、鉛汚染状況を調査中で、報告書に基づき、早期に鉛汚染土壌の撤去計画を
作成することにしている。とはいえ、鉛分撤去には財政上の大きな負担を伴うこともあり、
市議会3月定例会で橋中義憲市長は「再開は困難と考え、今後、廃止せざるを得ないと
考えている」と述べた。
県クレー射撃協会によると、約20年前のピーク時に約140人を数えた会員は、昨年は100人程度に
減った。高齢の愛好者が引退したこともあるが、能登地区の愛好者は練習場所がないとの理由で
やめるケースもみられるという。
県クレー射撃協会では「施設が少なくなれば、選手の練習機会が減って競技力低下につながる。
施設が廃止されないよう働き掛けていきたい」としている。
>>2に続く