07/04/19 21:09:01
【ソウル=中村勇一郎】
女児への性犯罪歴を持つ者や常習性犯罪者に全地球測位システム(GPS)付き腕輪の
装着を義務づける「電子腕輪制度」が、韓国で来秋から実施されることになった。
保護観察官が行動を監視し、女児らへの性犯罪を未然に防ぐのが狙いだが、「人権侵害の
おそれがある」との声も上がっている。
同制度は、今月初めに国会を通過した「特定性犯罪に対する位置追跡電子装置設置に
関する法案」に盛り込まれた。それによると、性犯罪の常習者や女児への暴行歴がある者
のうち、再犯のおそれがあると判断された場合には、出所から最長5年間、電子腕輪の
装着を義務づける。
腕輪にはカギがかけられ、壊すなどして外した場合には3年以下の懲役となる。
対象者の行動は、受信機を通して保護観察官がチェックするとともに、データを保存し、
近くで性犯罪が起きた場合には捜査資料としても活用される見込みだ。
韓国法務省は「人権に配慮し、だれが対象者になっているかは秘密にし、周囲からは
気づかれない位置に装着する」としており、腕ではなく足に装着する案も検討中だという。
韓国では、昨年2月にソウル市内の女児(11)が近所の男に暴行され、殺害される事件が
起きるなど、子どもを狙った事件や婦女暴行事件が相次いでいる。こうした性犯罪に
対策を求める世論が高まり、与党ウリ党と野党ハンナラ党が協調して同法案成立にこぎ着けた。
ただ、人権団体などからは反対の声もあがっており、実施までには紆余(うよ)曲折も予想される。
(2007年4月19日20時41分 読売新聞)
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