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年金加入記録、5000万件が該当者不明
社会保険庁は3日、厚生・国民年金の約5000万件の加入記録が2006年6月現在、基礎
年金番号が付与されず、現在の加入者と結びつかない状態にあることを明らかにした。
その多くが加入者の死亡などで付与する必要のない記録だが、氏名の入力間違いなど社
保庁のミスが原因のケースも含まれると見られる。
1997年の基礎年金番号の導入後は、国民は生涯一つの番号で加入記録を管理できるよ
うになった。それ以前は、転職や結婚で姓が変わると新しい加入記録が作られる例が多かっ
た。正確な年金の受給には過去の加入記録をすべて集め、基礎年金番号を付与する作業
が必要となる。
社保庁によると、約5000万件は加入者が死亡したり、保険料の支払期間が短く受給資格
がない例が多いとしているが、具体的な内訳は不明としている。ただ、01年4月~07年2月
に約22万件の支給漏れが発覚している。これは、基礎年金番号が付与されていない
約5000万件の記録が原因だ。
社保庁は98~06年度に、過去の年金記録を整理するため、本人の申し出などに基づき、
約1818万人に照会し、05年度までに約1147万人から回答を得て、基礎年金番号を付与
する作業を進めている。
(2007年4月3日23時49分 読売新聞)
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