07/03/31 09:22:10
●「学食の黒澤さん」出版
高崎経済大の生協食堂部に20年勤務し、今月末で退職する同部店長の黒澤健治さん（60）
＝高崎市山名町＝が学生とのやりとりをまとめた本「学食の黒澤さん」を出版した。26日には
高崎・豊岡中学校を訪れ、昨年、同大生協で職場体験を行った女子生徒2人に本を贈った。
同生協によると、学生が要望や意見を書いて提出する「ひとことカード」は年間600通以上。
黒澤さんは1987年から生協に勤務、食堂メニューの要望から「恋をしました」などの相談まで
丁寧に応じてきた。
黒澤さんが今まで交わしたカード3000通以上になる。「本を作ろう」という同大OBからの声も
後押しし、出版が決まった。学生とのやりとりのほか、家でできる学食レシピやコラムも掲載。
帯書きには、ベストセラー「生協の白石さん」で有名な東京農工大生協の白石昌則さんが
メッセージを添えている。
豊岡中2年の村田恭子さん（14）と立川彩乃さん（14）は昨年6月、授業の一環で同大生協を
訪れ、皿洗いや会計、商品の品出しなどを担当。村田さんは体験後、ひとことカードに「仕事の
大変さ、厳しさを学びました」と記入し、そのやりとりは今回の本に収録されている。
黒澤さんは同中学を訪れ、出版を楽しみにしていたという2人にプレゼント。「自分たちで興味を
持ってくれてうれしい。これからも大学と地域が交流を続け、互いに良く知られるような関係に
なってほしい。この本を通してさまざまな人、意見との出会いの大切さを感じて」と若い力に
期待する。4月からは埼玉県の高校で腕を振るう。
「学食の黒澤さん」（泰文堂刊・1000円）は全国の書店で発売中。
上毛新聞 2007年3月31日(土) AM 07:11
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