07/03/23 01:29:38
■奈良県の同和対策融資“適正な回収を怠った”
奈良県が同和対策事業として民間の工場に融資した20億円の返済が滞っている問題で、
奈良地裁は適正な回収を怠った、と県の責任を認める判決を言い渡した。
奈良県は1990年、牛などの皮や骨から家畜のえさを作る奈良市内の工場に悪臭公害対策
として20億円を融資した。
これは同和対策事業の一環で、20年以内に完済される約束でしたが、17年たった今も返済は
わずか352万円。
しかも県は当初8年間、融資条件を毎年変え、返済請求もしていなかった。このため
市民グループは裁判を起こし、県が回収しないのは違法かどうかが争われていた。
判決で奈良地裁は、すでに工場は返済できない状況で担保権の実行や強制執行しないのは、
貸付けと補助金との区別ができなくなり違法だ、と県の責任を認めました。
また、融資を受けた工場には延滞金およそ3億円の支払を命じた。
「一言で言えば、よかった。実際に20億円が奈良県に返還されて、我々の作業は終了。
これは道半ばです」(原告の市民グループのメンバー)
一方、奈良県は、大変遺憾と考えている、判決内容を確認して今後の対応を検討したいとしている。
(03/22 20:51)
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