07/02/24 18:57:25
◇貨物専用新幹線に貨車積み込み JR北海道が青函トンネル対策に着手
JR北海道は新年度から、北海道新幹線開通後の青函トンネル内の運行ダイヤ対策として、
在来線の貨物列車を積み込み時速約二百キロで運ぶ「貨物専用新幹線」の本格研究に
同社単独で着手する。
貨物列車を載せる車両開発と、短時間の積み降ろしの技術的課題にめどが付いたことから、
実験車両を造り同社苗穂工場(札幌)で機能の検証に乗り出す。
全長約五十四キロの青函トンネルは、レール幅が違う新幹線と在来線を共用走行できるよう
になるが、内部に列車を追い越す待機スペースはない。将来的に時速三百キロを超える新幹線
に対し、同百キロの貨物列車も一時間に二、三本通ることが想定され「札幌延伸時に新幹線を
一時間に二、三本走らせることを考えると、運行ダイヤが制限される恐れがある」(JR幹部)とされる。
その解決策となる貨物専用新幹線は「トレインオントレイン」と名付けられ、車両内に在来の
貨物列車を載せる方式。
だが、そのままでは積載する貨車の高さよりも四十センチほどはみ出すため、新型車両の車輪の
大きさをぎりぎりまで小さくし、床も薄くしたうえで、在来線のレールと同じ幅の溝を付け、理論上では
収容が可能になった。
また、トンネルの両側には、在来線の貨物列車を積み降ろしするため、新型車両の床と在来線の
線路の高さを合わせる台座を設置。
双方の機関車を着脱できるように台座を動かして、貨物列車二十両の積み降ろしを約十分で済ませ
られるようにするという。
JRは実験車両の製作準備を進めており、研究が具体化すれば年内に始まる札幌延伸に関する
政府・与党協議にも弾みがつきそうだ。
北海道新聞
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