07/02/22 11:44:47
◇糸川事件:土木建築会社相談役を逮捕、前草津市長も逮捕へ
東京・南青山の土地取引を巡り国会質問した糸川正晃衆院議員(32)=国民新党、比例北陸信越=
が昨年3月、福井市内のクラブで再質問しないよう脅迫された事件で、警視庁組織犯罪対策4課と
福井県警の合同捜査本部は22日未明、大証2部上場の中堅ゼネコン「平和奥田」(滋賀県東近江市)
相談役、山元康幸容疑者(49)=千葉市中央区=を、暴力行為法違反(共同脅迫)容疑で逮捕した。
逮捕状が出ている前滋賀県草津市長、芥川正次容疑者(48)についても、所在を確認次第、逮捕する。
山元容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
糸川議員は再質問を控えており、捜査本部は詳しい脅迫の背景を追及する。
調べでは、山元容疑者は芥川容疑者と共同して昨年3月3日夜、福井市内のクラブで、「今後、この件
で質問するようなことがあると、僕らが納得したとしても東京の仲間は金をいっぱい入れているから
許さないと思うよ。それなりの仁義の中で生きている人たちだから。命的にもね。これは、うちと組が
絡んでいることだから、よく肝に銘じてほしい」などと脅した疑い。
山元容疑者らは当時、外資系ファンド「サーベラス」の子会社「昭和地所」が進めていた港区南青山3
の土地の買収にかかわり、取引の仲介などをしていた。
捜査本部によると、山元容疑者は、未買収の土地建物を買い上げて昭和地所側に売却する計画を
持っていた。
しかし、糸川議員の質問の後、売買交渉が頓挫して土地を買い戻すなどの手続きが必要になり、
山元容疑者側が約20億円前後の損失を出していた。
このため、山元容疑者らは糸川議員が、国会で再質問すると、さらに、交渉が難航するとみて、圧力を
かけようとしたとみられる。
糸川議員が呼び出されたクラブでは、地元の暴力団風の男らが出入りをしており、暴力団組長が
糸川議員の横に座るなど威圧的な雰囲気だったという。
山元容疑者は、土地取引を進める際や福井市での現場のクラブでも、「平和奥田」相談役の名刺を
使用。同社不動産部門の幹部は昨年11月、毎日新聞の取材に「以前は山元氏にアドバイスをお願い
していたが、事件はうちとの付き合いを断った後のこと。名刺を処分しなかったので、山元氏がそのまま
持っていたのかも知れない」と説明している。
毎日新聞
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