07/01/21 18:18:14
和歌山県新宮市の佐藤春夫記念館は21日までに、作家谷崎潤一郎が元妻千代と結婚した
作家佐藤春夫にあてた書簡が見つかったと明らかにした。千代への追伸が書いてあった。
書簡は昭和10年8月23日付。谷崎と佐藤、千代が連名で、離婚と結婚を伝える
あいさつ状を知人に送った「妻譲渡事件」の5年後。佐藤に作品の引用の許可を求めた内容。
追伸には「以下千代殿へ」として「鮎子はもう帰て来ましたか如可、
ユビワは来月出来ます」と、婚約中の一人娘を気遣っているほか、
近いうちに春琴抄の上演料が入るので借りを返す、と記している。
書簡は、同市の男性が東京の古書店で購入した。
千葉俊二・早稲田大教授(近代日本文学)は「谷崎が千代にまで借金をしていたのは
初めて知った。当時の苦しい生活状況が分かり、興味深い」と話した。
産経新聞1月21日
URLリンク(www.sankei.co.jp)
画像(谷崎潤一郎が佐藤春夫にあてた書簡)
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