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【変】TBSは何を伝えたいのか
「ベルリンオリンピックでアナウンサーは『前畑がんばれ』と応援したじゃないですか」
先日行われたTBSの社長会見。内藤大助選手対亀田大毅選手のWBC世界フライ級
タイトルマッチの中継(10月11日)で、「亀田選手寄りだ」と批判を浴びたことについて、
幹部の1人はこういって開き直った。
例え話に出したNHKのアナの「前畑がんばれ」はご存じの通り、当時の日本人の心情を
代弁した名中継として今も語り継がれている。相手選手をおとしいれるような品格に欠ける
実況ではなかった。
一方、TBSはどうだったか。序盤から内藤選手が優位に立ったが、内藤選手が目の上を
負傷すると「出血が止まらずドクターストップがかかれば亀田選手の勝ちになります」と
アナは繰り返した。この実況を局幹部は「試合のルールを視聴者に説明しただけ」と答えた。
ポイント差が顕著になってきた中盤以降、アナは両選手がクリンチする度に「内藤選手が
時間稼ぎをしています」と繰り返した。映像には亀田選手が内藤選手の顔や首を締め、
太ももをたたく反則行為が映っていた。
「応援と虚偽」の実況は明らかに違う。TBSアナはスポーツ報道が踏み越えてはならない
一線を越えてしまった。だから約1500件の苦情が寄せられたのではなかったか。井上弘
社長らは「アナウンサー個人が誹謗(ひぼう)中傷されないよう局は対応しなければいけない」
と答えたが、論点がずれているといわざるをえない。会見でも「反省したい」と繰り返したが、
謝罪はなく、今後どう番組作りに生かすかについての具体策も示さなかった。
61年前、トップでゴールした前畑選手はドイツのライバル、ゲネンゲル選手と健闘をたたえ
合い握手。メディアは国民に水泳の素晴らしさと感動を伝えた。
TBSはスポーツ中継で視聴者に何を伝えたいのだろう。(戸津井康之)
産経新聞 2007.12.4 08:41
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