07/11/29 23:46:18 0
生活保護費を引き下げへ
厚生労働省は29日までに、生活保護費のうち、食費や光熱水費などの生活費に当たる生活扶助を見直し、
全体として引き下げる方針を固めた。厚労省などの調査では、保護を受けていない低所得世帯の生活費より、
生活扶助が上回っている保護世帯がある。このため、勤労意欲を減退させかねないなどとして、実態を
反映させたい意向だ。
同省は今後、08年度予算編成作業の中で、与党などとの折衝を進める。引き下げ幅などは、所得や
家族構成などの世帯別モデルケースを詳細に検証しながら決めることになる。
同省は、08年度予算で社会保障費の伸びを2200億円抑制することを求められている。診療報酬の
薬価引き下げや政府管掌健康保険(政管健保)の国庫負担を健康保険組合などに肩代わりさせることなどで
手当てする方針だが、それだけでは賄えず生活保護費も対象に加えたい考え。
調査によると、収入が全世帯のうち下から1割に当たる低所得世帯では、夫婦と子供1人の勤労世帯では
医療費などを除く生活費が14万8781円であるのに対し、生活扶助は15万408円と上回った。
60歳以上の単身世帯でも、低所得の非保護世帯は生活費が6万2831円であるのに対し、生活扶助は
7万1209円と高かった。
このほか、生活扶助は単身世帯よりも4人以上の世帯に有利になっている傾向がある。また生活扶助は
地方より都市部が高くなっているが、両地域間の消費格差が縮小していることも指摘されており、
そうした観点からも見直しが図られる見通し。
nikkansports.com[2007年11月29日22時54分]
URLリンク(www.nikkansports.com)