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防衛装備品調達をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された
前防衛事務次官、守屋武昌容疑者（６３）が今年４月以降、
航空自衛隊次期輸送機（ＣＸ）エンジンの入札実施について説明した部下に、
３度も「入札は必要ない」と言ったうえで、「初めから随意契約に
すればいいだろう」と指示していたことが２９日、関係者の話で分かった。
この時点で、ＣＸエンジンの輸入代理店は、山田洋行元専務の
宮崎元伸容疑者（６９）が設立した商社「日本ミライズ」が山田洋行から
奪い取ることがほぼ決まっていた。守屋容疑者が
「（ミライズと）随意契約ではだめなのか」と質問する形で契約形態に
言及していたことがこれまで判明しているが、直接的な指示まで
していたことが明らかになるのは初めて。守屋容疑者が、宮崎容疑者側に
強い配慮をしていた疑いがさらに鮮明になった。
東京地検特捜部は同日、関係先として防衛省（東京都新宿区）を
家宅捜索した。事務次官室なども捜索、ＣＸエンジンなど複数の
防衛装備品の契約関連書類などを押収したもようだ。
関係者によると、守屋容疑者は今年４月、ＣＸエンジンを納入する
商社の入札実施の説明をした部下の担当者に「わざわざ競争入札をする必要は
ないだろう」と叱責（しっせき）。制度上、入札の必要があると
説明する担当者に「そんな無駄なことをせず、初めから随意契約に
すればいい」と指示した。
しかし、入札の実施は財務省通知で決まっていたため担当課は指示に従えず、
その後も、入札実施を求めて、２度説明した。守屋容疑者はそれでも、
執拗（しつよう）に随意契約を求めたが、最終的には「財務省通知で
競争入札をすることが決まっているから不可能」と告げられ、やっと了解したという。
*+*+ 産経ニュース 2007/11/29[23:26] +*+*
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