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・高級クラブでつけ回し、ブランド品のプレゼント…。前防衛事務次官、守屋武昌容疑者
(63)の妻、幸子容疑者(56)が「身分なき共犯」として、夫とともに収賄容疑で逮捕された。
妻が収賄罪の共犯として立件されるのは異例だが、山田洋行元専務、宮崎元伸容疑者
(69)への“おねだり”は常軌を逸していた。「防衛省の天皇」と呼ばれた夫を尻に敷き
ながら、求め続けた接待漬け。「逆・夫唱婦随」のたかりぶりは刑事責任を問われることになった。
幸子容疑者は守屋容疑者と同郷で、宮城県内に軒を構える老舗酒蔵の経営者の娘。
ノンキャリア職員として防衛省に入り、守屋容疑者と知り合って結婚した。
12年前からゴルフを始め、11年前から宮崎容疑者から過剰なゴルフ接待を受けていた
守屋容疑者。もともとは幸子容疑者がゴルフ好きで、その腕前はハンデキャップでシングル
クラスだったという。上達の遅い守屋容疑者がいらだつと、「坊や、カッカしないの!」と子供
扱いする場面も。
守屋容疑者が公務で多忙なときは幸子容疑者だけが宮崎容疑者とゴルフをすることも多く、
「宮崎容疑者は幸子容疑者のお守り役だった。幸子容疑者をまるで守屋容疑者本人のように
接待していた」(山田洋行関係者)。
幸子容疑者への接待はゴルフにとどまらない。すし、中華、フレンチ、イタリアン…。
幸子容疑者が「きょうはふぐを食べに行きましょう」と宮崎容疑者に率先してたかることもあった。
また、高級クラブに友人7、8人を連れてカラオケに興じ、請求書を山田洋行に送るようクラブ
オーナーに指示。公然とつけ回しをしていた。
さらに、贈り物のおねだりも。たとえば、宮崎容疑者がフランス出張する際は、フランス製の
化粧品やアクセサリーの名前を挙げ、「ほしいのよねえ」と冗談交じりに語りかけ、実際に
プレゼントしてもらったという。
防衛省内には課長級以上の夫人が集まる親睦団体「美鳩会」があるが、幸子容疑者は
守屋容疑者の出世に合わせ発言力が増し、守屋容疑者が次官時代は「女帝」として権勢を
ふるっていた。(一部略)
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