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▽薬害肝炎患者「責任転嫁の印象」聞き取り調査姿勢に不信感(読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
血液製剤「フィブリノゲン」によりC型肝炎に感染した疑いの強い418人の
症例リストを厚生労働省などが放置していた問題をきっかけに、薬害肝炎を巡る
国の対応を検証している厚労省の調査チーム(主査・西川京子副大臣)は26日、
患者2人に聞き取りを行った。
対象となったのは、集団訴訟の原告である桑田智子さん(47)と出田妙子さん(49)。
聞き取り後、記者会見した2人は、「医療機関に責任転嫁しようとしている印象を受けた」と語り、
チームの調査姿勢に不信感を募らせていた。
原告・弁護団によると、聞き取りは別々に約1時間ずつ実施。事前に、
〈1〉感染状況〈2〉当時の医師の説明〈3〉感染をいつどのように知ったか
―など6項目を示された上で、西川副大臣ら5人から質問があった。
桑田さんは、1986年に出産した病院ではフィブリノゲン投与や感染の告知はなく、
3か月後に体調が悪化したため自ら別の病院を受診して感染を知ったことなどを説明した。
桑田さんは「当時、国が問題を把握するのは難しい状況だったがそれでも告知すべき
だったのかとか、医者と患者が何でも言える関係でなかったからではないかといった
ことを聞かれ、責任を医師に押しつけようという意図を感じた」と話した。
出田さんは、リストを旧ミドリ十字(現田辺三菱製薬)が厚労省に提出した2002年当時、
インターフェロン治療の効果が現在の治療法に比べ不十分だったことを挙げ、
「02年に告知しても、あまり状況は変わらなかったのではないか」などと言われたという。
出田さんは「国の責任がないように話を持って行こうとするかのような質問が目立った」
と印象を語った。
また、弁護団は、今月30日、全国4地裁で計約30人が追加提訴する予定であることを
明らかにした。この中には、同社が実施しているリストの患者を特定し投与事実を告知する
作業により、事実関係を知った患者5人も加わる見通しという。