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イタリア最大の犯罪組織、シチリアマフィアの最高実力者、サルバトーレ・ロピッコロ容疑者(65)ら
幹部4人が今月初旬、麻薬売買などの疑いで逮捕された。
ロピッコロ容疑者は、マフィア発祥の地といわれるイタリア南部シチリア島を基盤にした
秘密犯罪組織「ヌドランゲタ」のボス。前任の最高実力者ベルナルド・プロベンツァーノ受刑者(74)が
昨年逮捕されてから、他のマフィアのライバル組織との抗争に勝ち抜き、イタリアマフィア
約1万7000人のトップの座に上り詰めた「ボス中のボス」。
同容疑者は1983年以来、24年間も警察に追われていただけに、マフィアとの癒着をうわさされていた
政権側もとうとうマフィア撲滅に本腰を入れ始めたともみえるのだが、実際は、欧州連合(EU)や
米政府の強い圧力に抗し切れなくなったというのが、どうやら本当の理由らしい。
イタリアマフィアだけで、欧州全域に出回っている麻薬の80%を扱っているほか、
米ニューヨークのマフィア組織ガンビーノ・ファミリーにも大量の麻薬を卸していたという。
EUなどは麻薬取締りのため、イタリアマフィアをたたく必要があったというわけだ。
とはいえ、「マフィア撲滅は極めて難しい」というのがイタリアのメディアの一致した見方だ。
「イタリアマフィアは約200年という長い歴史を持ち、いまではイタリア政治・経済・社会に深く食い込み、
巨額な利権を手にしており、その影響力は極めて深刻だ」
イタリア在住歴が30年以上に及ぶ日本人研究者はこう語る。
ローマに拠点を置く反マフィア団体「SOSインプレサ(企業SOS)」の調査によると、
マフィアの収益は同国の国内総生産(GDP)の7%となる年間総額900億ユーロ(約15兆円)にも達し、
マフィアがイタリアのトップ企業となる。内訳は「高利貸業」で300億ユーロ(約5兆円)、
「商業上の違法行為」で130億ユーロ(約2兆1000億円)、「恐喝」100億ユーロ(約1兆6000億円)などだ。
>>2-3に続く
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