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ミサイル防衛、来月から訓練実施…新宿御苑など10か所で
弾道ミサイル攻撃から首都は守れるのか―。防衛省は12月から、ミサイルを地上から
撃ち落とす地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の移動展開訓練を、東京・新宿御苑や
防衛省のある市ヶ谷駐屯地など都内約10か所の公園や施設で実施する。
緊急時に迎撃部隊が展開する場所を決めるためで、精密兵器の運用に重要な通信環境、
障害物の有無などを綿密に調査し、“その時”に備える。
PAC3は今年3月、埼玉・航空自衛隊入間基地に初配備された。だが、発射される
迎撃ミサイルの射程は15~20キロと短く、都心まで約40キロも離れた同基地からでは、
皇居や首相官邸、国会議事堂のほか、中央省庁が集中する霞が関を狙った弾道ミサイルを
迎撃することはできない。
このため、ミサイルが発射される兆候をつかんだ段階で、政府は速やかに自衛隊に出動を命じ、
発射機やレーダーなどPAC3本体を、都心に移動させておく必要がある。
訓練はまず、防衛省が迎撃時にPAC3を展開する候補地として検討中の新宿御苑(環境省所管)
や陸自第1師団(練馬区)、市ヶ谷駐屯地など、国が管理する施設からスタートする。その後、
都が管理する晴海ふ頭公園(中央区)やお台場海浜公園(港区)などでも実施する予定だ。
訓練では、実際に入間基地からPAC3本体を移動させ、迎撃ミサイルを発射する際に障害物
となる高層ビルの有無を調べる。
また、弾道ミサイルを追尾するレーダーなど射撃管制機器の通信環境を確認する。
日本のミサイル防衛(MD)は、海上からイージス艦が迎撃ミサイルSM3を発射し、
撃ち漏らした場合、PAC3が地上から再迎撃する2段階システム。
来月には、SM3を搭載した海自のイージス艦「こんごう」が、ハワイ沖で初の実弾迎撃訓練を行う。
今回の訓練に続き、防衛省は来年度以降、阪神・中京・北部九州などでも訓練を実施する方針。
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